『野山 no LIFE / 森のようちえん講演会&おさんぽ会』報告

去る11月25日、26日開催の牛原山をもっと私たちの森にしよう!という実験と実践の企画「野山 no LIFE」の2本仕立てのもう1本! 森のようちえんの講演会とおさんぽ会を振り返ります!
わが町松崎町と同じ、日本でもっとも美しい村連合に加盟している鳥取県は智頭町。
人口などほとんど松崎町と同じ規模の自治体ですが、ここでは、その豊富な自然環境を活かした森のようちえんという園舎を持たない幼稚園があり、全国的にも注目を集め、そこに子どもを通わせたいが為に移住してくる方もいたり。地域内外を賑わせています。
松崎町だって自然に満ち溢れ、牛原山という野山もあり、その環境を活かした松崎らしい教育のあり方ってもっとあっていいんじゃないか、という私たちの模索の1つとして。

その「森のようちえん まるたんぼう」を立ち上げたお2人に、今回は遥々おいで頂きました!
園長の西村さんは東京から鳥取県に嫁いで来られた方で、元々林業に関わる仕事をしていた事もあり、 日本の季節や文化を大切にしたり、不便さを楽しむ生活をしたいと、智頭町に居を構えました。
そして、理想的な環境で子どもを育む中、田舎ゆえのデメリットで、教育の機会つまり選択肢が少ないという問題に突き当たり、「都会と同じことをしていても勝てない」 「子どもたちの自由さ、自主性を優先する」 田舎だからこそ出来る教育のあり方として、「森のようちえん」を見出しました。
そして、その1番目の共感者として、 すぐ近所で豪快に3人の男子を子育て中であったお母さん友達の熊谷さんと、
意を決して立ち上がり、「森のようちえん まるたんぼう」は誕生したのだそうです。

私たち松崎町「絲」conceptも、 メンバーの大半は小さな子どもを持つ母親で、過疎化や経済の疲弊など問題を抱えつつも、豊かな資源に満ち溢れたこの町を、子どもたちの未来に繋げていきたいし、子どもたちにとっても美しい郷里と出来るように、との思いで活動しています。
だからこそ、まるたんぼうを立ち上げたお母さん仲間のお2人にお越し頂くことが、私たち自身や共感して下さる参加者の皆さんにもベストではないかと考えたのでした。
欧州発祥で盛んな森のようちえんですが、 お天道様が見てるよ、などという様に、日本独特な感性として「見守る」ということの大切さ。
一年を通して雨の日も森で過ごすこと。
日課がなく、「やりたい心」を尊重し自由と責任を学ぶこと。
子どもの自由な感性は自然物に遊びを見出し、特別な玩具はいらず、それが想像力、創造力、コミュニケーション力を鍛えること。 また過酷な自然環境に仲間と共に身を置くことで、対自然に立ち向かう為、自ずと協調性が育まれること。
など、森のようちえんの特徴や取り組みなどは、 目から鱗の連続で。
また、いいところだけではなく、 まるたんぼうが今抱えている問題や、運営資金のお話など、 包み隠さずお話下さる西村さんの豪快かつ大らかなお話に、会場の皆さんも引き込まれていました。

そして、質疑応答の後は、 お楽しみの懇談会。 今回は、お隣の西伊豆町にお店を構えるRISE CAFEさんに、西伊豆の特産品をつかったエスニック料理のケータリングをお願いし。
話題の松崎産青パパイヤのサラダ。 カレー塩で頂くキビナゴ揚げ。 ダッチオーブンでグリルしたお肉と野菜をしおかつおのバーニャカウダソースで。
その他にも、バターチキンカレーやチャイもあり。 西村さんも、「エスニック料理大好きだけど、智頭ではなかなかなく。 美味しいカレー屋と温泉があれば、 智頭町から出なくていいんだけど、それがないのが残念!」と、 おもてなしを喜んで下さいました。
といっても、食べる間もないくらい、 たくさんの人がお話に来られて、それでも皆さん話足りないくらいの熱気でした。

そして、2日目のおさんぽ会。
今度は、現場担当の熊谷さんの出番。
10組の参加者とスタッフの子ども総勢約40人が参加しました。
子育ての先輩で、ベテラン現役保育士さんたちもサポートでお手伝い頂くなか。
参加した子どもの年齢層の幅が広かった為に、最前列と最後尾の差が開き過ぎてしまったという反省もありつつも、 小さな子は時に愚図りながらも、 皆無事頂上の芝生の広場まで辿り着き、 お弁当を食べることが出来ました。

最後に、拾ったどんぐりを小さな鉢植えに植えて、 皆お家に帰って育ててね、のお土産と、 伊東から講師でかけつけて下さった野草博士の山口先生にロープワークを教えて頂いて、植木鉢を包むレクチャーもありました。
講演会もおさんぽ会も至らない点など多々ありつつも、 今回の企画の為に、遥々静岡市や東伊豆から泊まりで来て下さった方もおり、 「山に入るまでは愚図っていた娘が、山に入った途端、水を得た魚のように、イキイキのびのびと山に分け入り歩きだして感動した」 「普段は抱っこ抱っこで甘えん坊の子どもが最後まで歩ききった達成感に親も嬉しい」 「自分たちだけでは、遭難とか怖くて、地元にいても歩いて上がらない牛原山をたくさんの人と一緒に歩けてよかった」 「おさんぽすることの大切さ楽しさを思い出し、また牛原山を登る計画を友達としてます」 「あの皆で歩いた余韻が忘れられず、早速友達と近所の山に散歩に行った」 など、たくさんの喜びのお声を頂いています。

今回の企画は、 あくまでキッカケに過ぎません。
そのヒントや体験から、どうするのか。 何をするのか。は、すべて私たち次第です。
でも、今回主催の私たち含め参加者の皆さんで、まるたんぼうのお2人から学んだ事、共有した事は、これから動きだすであろう皆の背中を大きく押してくれたものと信じています。 松崎の自然資源や牛原山をもっと有効活用するべく。 松崎らしい森のようちえんに向けて、まずは牛原山を歩こう会を定期開催して行けたらと思っております。
ご参加頂いた皆様。
縁の下で、参加者の安全を見守って下さった保育士スタッフの皆様。
猟期にも関わらず、子ども達が登るからと猟をお休みして下さった猟友会の皆様。
送迎車を出して下さった町役場の皆様。
そして、遥々足を運んで下さった講師の皆様。
無事開催させて頂けましたこと、厚く御礼申し上げます。


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