未来を組む「牛原山×子ども」

太古の昔より、
清水が湧き出で、山芋が採れ、養蚕を支えた桑の葉が育つ牛原山は、
「その名を呼んではならないほど尊い山」として祝詞にも表され、
麓にある伊那下神社のご神体でありました。

今から30年ほど前。
都会へ巣立った町民たちが、いつの日か故郷松崎に帰った時に、
山の頂上から駿河湾と町並みを見下ろし、
美しいふるさとを再認識できる様にと、町民の森として整備されました。
新たに設置された木製のアスレチックや人工芝のボブスレーは、
子どもたちの恰好の遊び場となり、
学校や幼稚園の遠足、家族の週末と、笑い声の絶えない牛原山でしたが、
老朽化にともない遊具が撤去されると、
訪れる町民の数は減り、
今ではすっかり静かな山となってしまいました。

形あるものは、いつかはこわれなくなる。

さくらんぼやヤマモモ、栗やどんぐりがなり、野鳥や虫が飛び交い、町花ツワブキの咲く美しい牛原山に、かつての様なたくさんの笑い声を取り戻すには何が必要なのか。

私たちは、「野山を楽しむこころを育む」ことこそ、大切なのではないかという1つの答えを見つけました。
野山を楽しむこころさえあれば、特別な遊具などいらない。
あそびは無限大にある。

そして、「楽しいことは牛原山からはじまり」
「あそびは牛原山からおりてくる」
という、あそびの発信基地となってこそ、牛原山が新たな町民の森となり得るのではないか。

あそぶのは子どもだけではありません。
大人も童心にかえって野山をあそぶ。

そんな牛原山を目指して、
これから私たちの、私たちらしいアプローチがはじまります。